コラム⑥ ◆得点期待値について◆

みなさんは『得点期待値』という言葉を聞いたことはありますか?

 

意味・・・「1回のシュートから期待できる得点」という意味です。

計算・・・得点 × シュート成功率 = 得点期待値

例 ・・・2point × 40% = 0.8

     3point × 30% = 0.9

 

当然ですが、得点の期待できるシュート=得点期待値の高いシュートを多く打った方がいい訳です!

 

例えば、シュートの種類を①ペイント内、②ミドルシュート、③3ポイントと3つに分けます。

自分がプレーヤーだったら、どのシュートを一番最初に狙いますか?次に狙うシュートは?

 

では、期待値は①~③のどのシュートが一番高いと思いますか?

 

NBAを例にとってみると、

ペイント内の平均成功率60%  2poiint × 60% = 1.2 :リングに近く、確実性が高いので納得!

ミドルの平均成功率40%    2point  × 40% = 0.8  :意外と低い?ペイント内よりかなり下がる…

3ポイントの平均成功率35%    3point  × 35% = 1.05 :1本のシュートで3点が与えられるので、期待値は高くなる!

 

どうですか?意外じゃないですか?

ゴールに近いミドルシュートよりも、ゴールから遠い3ポイントの方が期待値が高いのです!

なぜこうなるのでしょうか?

ミドルシュートは周辺がDFで込み合うこと、シュートの条件(角度や距離など)が毎回違うことなどが原因として考えられます。

このことから、得点期待値で考えるとNBAでのシュートの優先順位は

 1位 ペイント内のシュート 

 2位 3ポイントシュート

 3位 ミドルシュート

という順番になるのです。

高校でもペイントアタック(制限区域を攻める)という考え方を基本にしているチームが多いと思いますので、得点期待値の考え方と一致していると思います。また、近年はシュート技術が向上しているので積極的に3ポイントを打つチームも増えてきています。これも期待値の考え方に一致しますね。ちなみに、NBAでは3ポイントの中でもコーナーからのシュート率は40%と高く、期待値は1.2(ゴール下と同じ!)です。オープンフリーになりやすく、他の3ポイントよりもゴールに近いことが理由として考えられます。

 

ちなみに、NBAのフリースローの成功率は75%で、2本もらえるので期待値は2倍するので、

1point × 75% = 0.75 × 2 = 1.5となり、期待値は一番高くなる。

誰にも邪魔されず、いつも同じ条件で打てるのでどのチームもフリースローの期待値は高い!

そう考えると、フリースローをもらうためのプレーを優先する⇒ペイントアタックとなる訳です。

 

もちろん高校生とNBAではシュート率も違いますし、あくまで考え方の一つです。

でも、チームとして「期待値の高いシュートをたくさん打つ!」(または、期待値の低いシュートを相手にたくさん打たせる)という考え方は頭に入れておいて良いのではないでしょうか?

 

いかがでしたか?

よかったら参考にしてみてください。

 

 

 

コラム⑤ ◆食事について◆ ~補食、試合に向けた食事~

コラム①でも紹介しましたが、ここでも補食について紹介します。

今回は試合に向けた食事として

①どんな物を食べるべきか?

②いつ、どれぐらい食べるべきか?

について、大会前に部員に配布しているプリントをPDFファイルにまとめました。是非参考にしてみてください。

(家族の協力もお願いしましょう!)

 

ちなみに、先日ある部員と話をしていてジュースに含まれる砂糖の含有量の話になりました。みんなは意識したことありますか?1日の摂取量の目安は50gほどと言われています。

 コーラ350ml ・・・ 角砂糖10個分 (角砂糖1個=3~4gで計算しています)

 カルピスウォーター500ml ・・・ 角砂糖18個分

 マックシェイク ・・・ 角砂糖30.5個分

 ミルクティー500ml ・・・角砂糖11個分

 いちごオレ500ml ・・・角砂糖14個分

だそうです。すごい量で驚きですよね?飲むな!と言っているのではなく、正しく理解した上で適量を心掛けてください。私はこれを知って水とお茶を購入する機会が増えました・・・(笑)

 

少しでもみんなのパフォーマンスが上がり、十分に力を発揮できることを願っています!

 

ダウンロード
食事の摂り方(補食メニュー).pdf
PDFファイル 319.9 KB
ダウンロード
試合前の食事の役割.pdf
PDFファイル 229.9 KB

コラム④ ◆目標管理◆

最近、よく目標設定とか目標管理の大切さが言われています。私も目標は大切だと思いますので、今回は目標について私が考えていること(とは言っても一般的な事ですが・・・)を書きますね。

 

まず、目標には『最終目標→中間目標→日々の目標』の3段階があるべきだと思います。いきなり『県大会出場が私の目標です!』と言ったところで、その目標に向かって何をすれば良いのか分かりませんよね?勉強で考えると分かりやすいので、勉強を例にして考えましょう。

 最終目標  ・・・ ○○大学に入る

 中間目標  ・・・ 定期考査で○位以内になる(先輩の実績と比較して) / 模試で偏差値を○○点以上にする など

 日々の目標 ・・・ 毎日英単語を○個覚える / 数学を1題解く など

分かりやすいですよね?ちなみに、努力は正しいタイミングで、正しい方向性をもって、正しい分量行わないと成果は得られない考えます。

タイミング→テストの直前に頑張りはじめても、すでに手遅れ・・・。経験のあるひと多くいませんか?私もあります(笑)

方向性→英語で長文の読解力が足りないのに、文法問題ばかり解いていても、あんまり伸びませんよね?

分量→1日3時間やるべきなのに30分ではやっぱり・・・。

 

ここで気をつけて欲しいことが2点あります。

その目標は自発的に自分の中から出てきた目標か

  人から押しつけられた目標ではモチベーションが上がりません。先生から言われたとか、親に言われたとか・・・。自分の立ち位置を理解し、その位置からどう頑張るのか?たとえ最下位にいたとしても、そこからどう伸びるのか、を大切にしてください。

半歩先の目標を立てる

  少しでも上を目指すのは良いことだと思います。でも、高すぎる目標は長続きしません。だから、「できそうでできない、もう少しで手が届きそう」な目標を立てるのが良いと思います。簡単にできちゃう場合は、もう少し上げてもいいと思います。

 

名西女バスでも、目標設定は大切にしたいと思っています。本気の目標を立て、その目標にふさわしい行動をしてください。チームの柱として活躍するのも大切です。でも、レギュラーになれようとなれなかろうと、自分自身が立てた目標に向かってここまで頑張った!というものを培ってほしい。これも部活で得られる貴重な経験だと思います。そういう経験こそ、きっと部活以外でもみんなを支えてくれますよ!

 

いかがでしたか?

よかったら参考にしてみてください。

 

 

コラム③ ◆シュート練習◆

シュート練習は誰でもしますよね?どんなシュート練習をしているかって本当に大切だと思います。でも、「ただ打ってるだけ」っていうシュート練習って意外と多くありませんか?

 

アメリカの大学バスケ界の名将、ボブ・ナイトさんは次のように言っています。

  1. I never let a player shoot by himself; he had to have a rebounder. Shooting by yourself is not game specific.
    私は選手に1人でシューティングをさせない。必ずリバウンダー(兼パッサー)をつけて行わせる。1人でやるシューティングはゲームライクではないからだ。
  2. I hate casual shooting. Working to get open and catch and shoot must precede every shot under game like conditions.
    私は好き勝手にやらせるシューティングが大嫌いだ。どんなシュートを打つときでも、ゲームライクの状況を作って、オープンになる動きからキャッチをした後でシュートをするようにさせるべきだ。

どうですか?

練習時に自分だけで、ノーディフェンス、ノープレッシャーで、息も上がってない状態で、ミートもないようなシュート練習はしていませんか?これらは全て、バスケットの試合ではあり得ない状況です。そんな状況で行うシュート練習は、試合の中で本当に効果があるのでしょうか?

私自身も、言い方は悪いけど「だらだら打っているだけのシュート練習」に疑問を感じています。試合でその状況が生まれないなら、練習の為の練習と言われても仕方ないですよね。もしかしたら、「下手になる練習」をしてしまっているかも知れません。だってバスケットは習慣のスポーツって言われるんだから、だらだらしたシュート練習で悪い習慣を身に付けてしまっているかも・・・。

顧問として、名西女バスのシュート練習もできるだけゲームライクな練習を行いたいと思ってます。いや、理想はゲーム以上の状況を作ってでシュート練習をして欲しいと思っています。なにか良いアイディア、練習方法があれば是非共有しましょう!

 

いかがでしたか?

よかったら参考にしてみてください。

 

 

 

コラム② ◆リバウンドはジャンプ力?◆

バスケットにおいてリバウンドは勝敗を左右する大切なものです。「リバウンドを制する者はゲームを制す!」とも言われますよね。名西女バスでも、リバウンドを取るためにもっと色々工夫しなくちゃ!と日々考えています。

では、どんな人がリバウンドをよく取るんでしょうか?

「身長が高くて、ジャンプ力がある人」と考えていませんか?

 

確かに、リバウンドには体格や身体能力も関係あると思います。でも、実際には『ポジション取り』がリバウンド奪取数に大きく関わってきます。そして、このポジションを取るのに必要なスキルが、『ボックスアウト』なのです。身体を張ってマッチアップマンにコンタクトして、自分に優位なリバウンド・ポジションを取れるように心掛けましょう。

 

そしてもう一つ大切なポイントがあります!

それは、ボールの落ちる場所を『予測』することです。ウィングからシュートを放った場合、逆サイドのウィング方向へのリバウンドが7割にも達すると言われています。また、3ポイントシュートは大きく跳ねると考えがちですが(実際、私自身もそう思っていました・・・)、実際にはバックスピンなどでボールの勢いは軽減されるので、シュートレンジに関わらずほぼ同じ場所にボールが落ちる確立が高い、というデータもあるようです。さらに、バンクショット(ボードを使ったシュート)の場合は、85%の確立でノーチャージ・セミサークル内付近にボールが落ちる、というデータもあるそうです。

 

リバウンドを取るためのアプローチは色々あります。身長が高いからと軽く考えたり、身長が低いからと諦めたりせずに、自分なりにリバウンドを取る方法を探してみてはどうでしょうか?

 

いかがでしたか?

よかったら参考にしてみてください。

 

 

コラム① ◆強い身体を作る食生活◆

練習は大切です。でも、同じぐらい大切なのが食生活だと思っています。

名古屋西女子バスケ部でも、4月の最初のミーティングで資料を配っています。

(みんな実践してくれているのかなぁ?紹介はできても強制はできないので、部員の意欲に任せています)

ここでは集中力と疲労回復に大きな影響があるという『補食』についてコメントしたいと思います。

 

そもそも、『補食』という言葉をご存知ですか?スポーツをする人にとって必要不可欠です。量とタイミングが大切!「食べ過ぎてしまって夕食が取れない」ことのないように(←女子にはありがち!)、軽くエネルギー補給した後は、家に帰って夕食を取るように心掛けましょう!

 

◎練習前

 体内の血糖値を上昇させ、糖質を中心とした食品、資質を多く含む食品の摂取は避ける

⇒ おにぎり、あんパン、バナナ、カステラ、オレンジジュース(果汁100%)など

 

 

◎練習後

 エネルギーが減り、筋肉も疲労して傷ついている状態。

 いかに早くエネルギー源の糖質と、筋肉の材料であるタンパク質を補給するかがポイント!

⇒ 卵サンド+オレンジジュース、 バナナ+牛乳、 カステラ+ヨーグルトドリンク など

 

いかがでしたか?

よかったら参考にしてみてください。